サックスってどんな楽器?
『サックスは知ってるけど、詳しくは知らない!』という方のためにサックスについて少し説明します。
サックスの歴史
サクソフォンは1840年代に、ベルギー人のアドルフ・サックスによって発明されました。発明者の名を取り「サクソフォン」と命名されました。(サックスというのは略称です。)
アドルフ・サックスさんは、木管楽器の良さと金管楽器の良さを合体した楽器が作れないかと考え、サクソフォンを考案したそうです。
当時サクソフォンはその頃盛んであった軍楽隊の中で使用され、次第にオーケストラ曲の中にも取り入れられました。(「アルルの女組曲」や、「ボレロ」、「展覧会の絵」など)
また、アメリカに渡り1920年代にはジャズで用いられ大活躍!そして今日まで沢山の人に愛される楽器と成長していきました。
金属製だけど実は木管楽器!
サクソフォンは金属(真ちゅう)で作られています。しかし音を出す発音の原理から、フルートやクラリネットと同様に木管楽器に分類されます。マウスピース(吹き口)に葦の木でできたリードを取り付け音を鳴らします。(クラリネットと同じ)
色々なジャンルで活躍!
サクソフォンは、強弱の幅が木管楽器の中でもっとも広く、音色は人間の声に近く、自由に表現しやすい楽器なので、クラシックやジャズ、ロック、ポップスなど幅広いジャンルで活躍しています!
サクソフォンの種類
一般的によく使用されるものは「アルト・サクソフォン」と「テナー・サクソフォン」です。
これらの種類の他に、さらに高い音域から低い音域を担当するサキソフォンがあります。
高い音域を担当するサクソフォンからあげていくと、
◉ソプラニーノ・サクソフォン(E♭管)
◉ソプラノ・サクソフォン(B♭管)
◉アルト・サクソフォン(E♭管)
◉テナー・サクソフォン(B♭管)
◉バリトン・サクソフォン(E♭管)
◉バス・サクソフォン(B♭管)
◉コントラバス・サクソフォン(E♭管)
の計7種類に及びます。
これだけの音域を担当するサクソフォンが揃えば、サックスでオーケストラが出来てしまいそうです!
サクソフォンの演奏法
サクソフォンは、右手の親指、上の歯、ストラップ(首から下げた楽器を支える首ひも)の3カ所で支えて構えます。
音を出す時は、上の歯を直接マウスピースに当て、下の歯に軽く下唇をかぶせてリードとマウスピースを包み込むようにして、息を吹き込みます。運指はソプラノ・リコーダーと似ており、右手の小指から順番に離していくと、ドレミファソラシドを演奏することが出来ます。サクソフォンは管楽器の中でも、構造上音が出しやすい楽器です。
最後にサックスの魅力とは!
サックスは見た目のかっこ良さも勿論ですが、何といってもあの美しい音色。艶やかで甘い音色から渋い音色まで、豊かな表情力が魅力です。
またサックスの中でも音域の違う種類が沢山揃っているので、サックスアンサンブルの楽しさは格別!とても重厚な響きが味わえます♪
0コメント